キャッシングとカードローンの違い【キャッシングって意外と安心!】

キャッシングとカードローンの違いは何なんだと思う人もいると思います。
「カードローンは安心で、キャッシングはちょっとグレイな気がする」と考えている人もいるようですが、実際はキャッシングとカードローンはお金を借りるという同じ意味で使われています。
しかし世間では二つのイメージは結構ちがっていることもあるので、今回はキャッシングとカードローンの違いについて詳しく紹介していきます。
目次をチェック
世間でのキャッシングとカードローンのイメージ
まずキャッシングとカードローンの世間でのイメージをあげてみると・・・
カードローンは住宅ローンや自動車ローン、学資ローンのように使用目的がハッキリしていて、返済できるか前もって慎重に検討しながらローンを組むため安心(悪くない)のイメージ。
対するキャッシングは、返済の目途を立てて予め計画的に借入する方もいるとは思いますが、キャッシングを利用する大多数の方は目に前の お金が足りないから、その場をどうにかしようと借入する方が多数いるのが事実です。
そのため「計画性がない」「怖い」「不安」といったネガティブなイメージを持っておられる方も多いのではないでしょうか。
事実、キャッシングは出し入れ自由で、使用目的も問われません。そのような理由でから、キャッシングは怖いものと捉えられてしまうのかも知れません。
昔はキャッシングの返済が遅れた場合、テレビドラマの影響で悪質な取り立てが来る怖いイメージを思い浮かべますが、現在では取り立ては法律で厳しく取り締まれていたり、 「グレーゾーン金利」が2010年6月に廃止されたこともあり、 以前に比べれば、恐ろしい取り立てに遭うことはまずありませんし、返済もしやすいサービスになっています。
カードローンの場合は、反対にお金を使う目的を明確にさせなければなりません。
住宅ローンもマイカーローンも教育ローンも、所得に関する証明書の提出はもちろんのこと、購入予定の物件情報(見積書など)、自動車の購入を証明できる書類(注文書、見積書など)、合格を確認できる書類(合格通知書、入学許可証など)のそれぞれのコピーが添付書類として必要になります。
このようにキャッシングとカードローンは一件同じ意味に見えそうですが、実は大きな違いがあるのです。
キャッシングvsカードローン比較
ここにキャッシングとカードローンの大まかな違いをまとめてみました。
項目 | キャッシング | カードローン |
---|---|---|
金利 | 高め | 低め |
審査 | 緩め | 厳しめ |
融資額 | 小口融資中心 | 小口から大口融資まで |
返済方法 | 翌月一括返済(一部リボ払い有) | 残高スライド方式 |
海外利用 | クレジット付帯カードは可能 | 不可能 |
やっぱりキャッシングの方が金利が高め
金利は各カードローン会社や融資金額によって上下するため限定はできませんが、キャッシングの金利よりカードローンの金利の方が低いのが一般的です。
実際にキャッシングとカードローンで金利がどれくらい違うのか表にまとめました。
分類 | 金融名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|---|
カードローン | 三菱東京UFJ銀行 | 4.6%~14.6% | 500万円 |
カードローン | みずほ銀行 | 4.0%~14.0% | 1,000万円 |
カードローン | 三井住友銀行 | 4.0%~14.5% | 800万円 |
カードローン | イオン銀行 | 3.8%~13.8% | 800万円 |
カードローン | ソニー銀行 | 2.5%~13.8% | 800万円 |
カードローン | オリックス銀行 | 3.0%~17.8% | 800万円 |
カードローン | 楽天銀行 | 4.9%~14.5% | 800万円 |
カードローン | 住信SBIネット銀行 | 1.89%~14.79% | 1,000万円 |
カードローン | ジャパンネット銀行 | 2.5%~18.0% | 1,000万円 |
カードローン | 新生銀行(レイク) | 4.5%~18.0% | 500万円 |
分類 | 金融名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|---|
キャッシング | プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 |
キャッシング | アコム | 4.7%~18.0% | 500万円 |
キャッシング | アイフル | 4.5%~18.0% | 500万円 |
キャッシング | モビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
キャッシング | ノーローン | 4.9%~18.0% | 300万円 |
ここで一番重要なのは、最高金利です。はじめての場合は特に過去の返済実績というものがありません。
信用度も低いため、いきなり数百万円の限度額でお金を借りられることはまず不可能です。そのため、金利も最高金利が適用されると思って先ず間違いありません。
またクレジットカードのキャッシングですが、こちらの場合も1回払いでそれぞれの信販会社の金利を調べてみました。
信販会社名 | 金利 |
---|---|
JCBカード | 15.0~18.0% |
三井住友VISAカード ※ | 15.0~18.0% |
イオンカード | 7.8%~18.0% |
三井住友VISAカードはカードの種類によって金利に多少の差はありますが、18.0%が一般的です。
クレカ付帯キャッシングは翌月一括払いで支払うのが理想
カードローン付帯のキャッシングの場合は、普通は借り入れた金額を翌月一括で支払いますが、クレジットカード会社によっては分割で支払う、いわゆる「リボルビング払い」や「あとから分割払い」に変更する支払い方法もあります。
割払いや、特に毎月一定の金額を返済するリボルビング払いといった支払い方式は支払い額が一定しているため家計が管理しやすいというメリットがある反面で、金利手数料は高金利となり、金銭感覚の麻痺や返済が長期化しやすい傾向となり、借金地獄へと陥りやすくなる傾向にありますので、やめた方が賢明でしょう!
一方、カードローンの返済方法は毎月の利用総額に対して決まった日に決まった金額を返済していく、定額のリボルビング払いとなるのが一般的です。
そのため、金利も利用金額によって変動します。もちろん限度額が大きいほど低金利で、限度額が少なくなれば金利も高くなります。
カードローンは国内でのみ有効!原則、海外利用は不可能
海外旅行へ気軽に出かけることも最近は多い中、時には手持ちのお金が足りなくなって現地でキャッシングやカードローンを利用する人もいることと思います。
実際国外でこういったキャッシングやカードローンって使えるものなのかと言うと、クレジットカードに付帯されているキャッシング機能は、VISA・JCB・MasterCardの国際ブランドを複数持つことで、海外でもお金を借りられます。
ではカードローンはどうかと言うと、結果的にはNGです。
すべてのカードローンは海外で使うことはできません。さすがに直接海外のATM、例えばアメリカでドルを借りるなどのサービスは行ってはいませんが、ある方法を利用することで海外でも利用はできるようになります。
それは、それぞれの銀行が出している海外キャッシングに対応しているカードなどを使うのです。
例に挙げると、三菱東京UFJ銀行。三菱東京UFJ銀行のカードローンの場合は、カードローンとキャッシュカードにもう1つ、「VISAデビットカード」を利用することで海外でも利用できるようになるのです。
また楽天銀行のカードローンも同様で、JCBかVisaデビットカードを利用することでJCBまたはVisaのマークがあるお店でショッピングとして使えます。更に海外の提携ATMより現地通貨でお金を引き出すことが出来るのです。その際の両替は不要のため、大変便利です。
クレジット付帯のキャッシングの特徴
キャッシングには、消費者金融が融資をしている方法とクレジット付帯のキャッシングがありますが、今回は後者のクレジット付帯のキャッシングについてもう少し詳しく解説していきたいと思います。
キャッシングを使用するメリット
現在ではすっかりおなじみになったキャッシングですが、これほどまでに定着してきたのにはそれだけの理由があります。キャッシングのメリットを見ていきましょう。
キャッシングは、クレジットカードやキャッシングカードを利用した方法で、契約時にキャッシングの申込みをしておけば、一定の決められた範囲の中ならお金を借りることが出来ます。キャッシングのほとんどの場合には、保証人の必要もなく、担保もいりません。

しかしキャッシング機能は信用を基本にしていることもあって、金額にもちろん上限というのもがあります。お金を借りてから、返すまでの期間が短ければ短いほど、キャッシングでお金を借りた元金にかかってくる利息は少なくてもすむシステムになっています。
キャッシングは一括払いの返済方法が一般的ですが、毎月ほぼ一定の金額を支払うリボ払いという方法もあります。リボ払いは支払う金額を自由にあなた自身が設定することが可能です。追加で翌月お金が必要となっても支払額は変わらず一定のまま支払えばいいのがリボ払いのメリットとも言えるでしょう。
ただ、この状態のままだと返済期間も延び、一番怖いのは自分がどれだけお金を借りたのか債務金額を把握しづらくなる点が最大のデメリットとも言えます。故に返済すること事態がが麻痺化してしまうため、元金もいつまでも減らず利息のみを支払うことになりかねませんので注意が必要です。
そんなメリット&デメリットもちろん両方兼ね備えているキャッシングシステム。クレジットカードに附帯しているためとても合理的なシステムともいえるキャッシングは別枠でキャッシング用のカードを作ったり、年会費などはほとんどの場合必要ないため、上手く利用すればとても便利なシステムです。
もしあなたが少しの間だけお金をすぐに借りたいならキャッシングを賢く利用するのもありです。

迅速な審査と融資
次にキャッシングの大きなメリットの1つは、迅速な審査と融資です。銀行ローンなどに比べると、審査や入金が完了までのスピードは格段に早く、いち早く現金を手にすることが出来ます。
また利息は日割り計算という点にもメリットがあります。
10万円×0.18=18,000円
となりますが、もし5日だけ借りた場合の利息は、
110万円×0.18÷365(日)×5(日)=246円
となり、借りた元金の10万円と利息の246円の合計10万246円を返済することになります。
利息 = 借入金 × 年利 ÷ 12ヶ月(365日、うるう年は366日) × 利用日数
もしうっかり時間内に出金するのを忘れていて、時間外の銀行ATMで1万円を引き出した場合、同じ銀行内でも108円、他の銀行なら216円もの手数料ががかかります。
しかし、もしキャッシングで1万円を借り入れた場合、翌日に返済するとしたら利息は先ほどの計算式のように8円しかかからず、銀行の時間外手数料を支払うよりも、お得なのです。
このように、イメージが悪いから利用しないと言って使用しないより、手軽に利用できるキャッシングを上手に使えば、生活の力強い味方になってくれる事は間違いありません。
ただし、これはあくまでも上手に利用した場合に大きなメリットが発生します。キャッシングの利用にはくれぐれも計画を立て、借りすぎには注意しましょう。
結局キャッシングとカードローンのどちらを選ぶべき?
それぞれメリット・デメリットがあるキャッシングとカードローンですが、やっぱり最終的な判断としては利用者の「お金の使用目的」によって分かれてきます。
キャッシングは、




などの場合に利用しやすく、
カードローンは、




などの場合に利用するのがオススメと言えます。
まとめ
少額のお金を借りたい場合はキャッシングを、そしてお金を借りる目的がはっきりと決まっている場合はカードローンというように使い分けするのがおすすめです。
更に海外で利用したいと思う場合には事前にキャッシングを申し込んでおくのもいいでしょう。
但し、落ちることを気にして複数の金融会社に同時に申し込んでしまう人もいますが、これは良い方法ではありません。重複して申込むと個人信用情報機関を通じて、即座にわかってしまいます。
そのためくれぐれもカードローンを申し込む際には、1つに会社を絞ってから申し込むことが大変重要となります。